アサクサノリの味をご堪能ください
酸処理をしていない無酸処理の海苔
ご存じでしたか?
海苔は酸処理されており、これは農薬のようなもの
海洋環境の悪化につながる「酸処理」を一切せず、一番摘みの香りよく柔らかい海苔だけを使用しています。
海苔養殖人の兼田さん
「熟成のり」の生産者である兼田さんは、「地球のために何か出来ないか。海苔の生産は地球にやさしいのか」などの疑問を持たれ、平成8年夏に、琉球大学 比嘉先生の「EM」について大変感動し、その年から海苔の製造にEM(有用微生物群)を取り入れました。
EMが定着しないなど多くの困難を乗り越えて、このEM海苔の生産に成功し現在に至ります。
発酵食品に使われいる有用微生物(EM)を利用して「酸処理」をしない海苔養殖をしています。
有用微生物(EM)を利用して作られる生産工場のライン
海苔の酸処理ってなに?
一般的に市販されている海苔のほとんどは、酸性処理されたものです。
酸処理とは、海苔に付着する病原菌や他の藻類を除去するために用いられる液体です。
海苔を養殖網ごと「酸性の液」に浸し、再び海に戻す方法で、海苔の病気を予防してくれるので、まさに海苔の農薬です。
農作物と同じように、生産効率が上がり、生産量を大幅に増加させる効果があります。しかし、この処理による排水が海洋環境を悪化させ、生態系に影響を与える可能性が指摘されています。
海の無農薬・EM養殖で美しい瀬戸内海の海を守りたい
広島県の風光明媚な港町、鞆の浦の程近くの田島(内海町)という小島で海苔養殖業を営む兼田さん。
「この美しい瀬戸内海の海に感謝し、環境保護と元の清浄な海を取り戻すため」と無酸処理の海苔養殖を模索し、たどり着いたのが、発酵食品に使われている「乳酸菌」や「酵母菌」と光合成細菌を複合培養した「有機微生物」を利用する方法です。
1年間熟成させました。
昔ながらの自然のままで生産され、海苔本来の味と香りを保ち、安全で環境にやさしい海苔です。
酸性処理をしてない「兼田さんの海苔」は、常温で保管した場合でも「酸化」することなく『熟成』します。
一年間常温で熟成されることにより、食感がよくなり、風味も甘みも増した日本で唯一の「常温熟成海苔」です。
仕様
名称 |
熟成焼のり |
熟成味のり |
原材料名 |
板のり(広島県産) |
乾のり(国産)、黒糖(国産)、食塩、昆布、海老、真鯛、唐辛子 |
内容量 |
全型10枚 |
全7枚(8切56枚) |
2つの海苔の生産方法
・昔ながらの「支柱式」
海苔の養殖は、浅瀬で潮の満ち引きが大きい場所で行われます。
支柱を立て、網を張って海苔を育てる「支柱式」という方法では、潮が引くと海苔が海から出て乾燥します。
この乾燥を「干出」といい、これにより網に付着した他の海藻が除去され、乾燥に強い海苔だけが生き残ります。
これにより病気に強く、品質の高い海苔が育ちます。これは昔ながらの知恵です。
・酸処理の「浮き流し式」
しかし、支柱式に適した遠浅の海は減少してきました。それは干潟や浅場の埋め立てや、過剰な栄養分が原因です。
この問題を解決するために、昭和40年代に「浮き流し式」という新しい方法が考案されました。
これにより沖合でも養殖が可能になりましたが、海苔本来の生育環境とは異なるため、「干出」ができず、病害をもたらす雑藻類なども多くなります。
そこで対策として「酸処理」が行われるようになりました。酸性の液に海苔網を浸けてから再び海に戻す方法です。現在ではほとんどの養殖場で行われていますが、酸処理剤の使用によっては食品の安全性が問題となり、漁場環境の悪化も懸念されます。
酸処理の「浮き流し式」で生産した海苔は、見た目は良くても、本来の味や香りが損なわれることがあります。
「支柱式」では干出の間は成長が止まりますが、環境に悪影響を与えることなく、本来の美味しさを保つことができます。
「無酸処理焼のり」を提供できるのは、美しい海が守られているからです。
調理例
おにぎりに
朝食に
たらこパスタに
丼ものに
ざる蕎麦に
お弁当に
のり巻きに
ラーメンに